インフィニオンのマルチメディアプラットフォームをLG電子が最新EDGE方式携帯電話に採用

独インフィニオンテクノロジーズは本日、LG電子（本社：韓国ソウル）が新製品のEDGE（Enhanced Date Rates for GSM Evolution）方 式携帯電話向けプラットフォームの供給元としてインフィニオンを選択したと発表しました。LG電子は世界第4位の携帯電話サプライヤであり、同社が最近発表した新型携帯電話から、イ ンフィニオンのプラットフォーム「MP-E」がEDGE方式携帯電話に使用されることになりました。インフィニオンのプラットフォームはリファレンス設計として供給され、ベースバンドプロセッサ、4 つの周波数帯域に対応するRFトランシーバ、パワーマネジメントIC、Bluetoothチップ、EDGE向け総合ソフトウェア一式を搭載しています。

インフィニオン取締役会のメンバーでコミュニケーションソリューション事業グループを率いるヘルマン・オイルは、次のように述べています。「 高速データ転送とマルチメディア機能を搭載するLG電子の携帯電話に、インフィニオンの最先端テクノロジを提供することができて光栄です。システム統合に関する当社の広範な知識、そ して最新鋭のプロトコルスタックやユーザインターフェースソフトウェアが、卓越したリファレンス設計プラットフォームと組み合わさることによって、価格性能比に優れたソリューションを実現しました。M P-Eプラットフォームにより、LG電子は同じコア構造を基礎とする多彩なEDGE方式携帯電話を開発することができます。」

市場調査会社ストラテジーアナリティクスの統計によると、LG電子は携帯電話分野で急成長を遂げており、2006年第1四半期の世界市場でのシェアは6.9パーセントに達し、出 荷数は対前年比で40.5パーセント増加しています。同調査会社の資料によると、EDGE方式携帯電話は、2005年の約7,700万台から2009年には5億台以上に増加すると予測されます。今後3年間で、ほ ぼ2台に1台の携帯電話がEDGE方式になる見込みです。EDGE方式の携帯電話では、現在使われているGPRS方式の最大3倍ものデータ転送速度を実現することができます。

ハードウェアおよびソフトウェアのリファレンス設計であるMP-Eには、インフィニオンの最新型ベースバンドプロセッサ、RFトランシーバ、パワーマネジメントICが搭載され、さ らに最先端のプロトコルスタック、APOXIアプリケーションフレームワーク、カスタマイズに完全対応したAPOXIリファレンスMMI（Man-Machine-Interface）も備えています。M MIには、多種多様なアプリケーションが予め統合されているため、対象ユーザのニーズに合わせてソフトウェアの30パーセントを調整するだけですみ、ソフトウェアをはじめから開発する必要がありません。ま たAPOXIソフトウェアセットは、携帯電話を特定市場または通信事業者向けに適用する時間を大幅に短縮することができます。

MP-Eプラットフォームでサポートされる機能には、GSM/GPRS/EDGE方式、4つの無線周波数帯域850/900/1800/1900MHz、ビデオ再生・録画（MPEG4、H.263）、 ビデオストリーミング、カメラサポート、MP3、Bluetooth、赤外線通信、USB 2.0などがあります。

インフィニオンの通信ソリューションの製品ポートフォリオの詳細については下記をご参照ください。
http://www.infineon.com/wireless 

インフィニオンテクノロジーズ（Infineon Technologies AG）は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、子会社「Qimonda （キマンダ）」を通してメモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。2005会計年度（9月決算）の売上高は67億6,000万ユーロ、2 005年9月末の従業員数は約36,400名でした。インフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください。
本社サイト： http://www.infineon.com 
日本サイト： http://www.infineon.com/jp 

Qimonda（キマンダ）についての情報は、次のURLをご参照ください。
http://www.qimonda.com