インフィニオンが光通信部品事業の再編を完了チェコの生産施設をシーメンスVDOオートモーティブに売却

2005/11/14 | ビジネス&フィナンシャルプレス

独インフィニオンテクノロジーズは14日、光通信部品グループの大部分の売却後も同社のもとにあった、トルトノフ(チェコ)の生産施設と並列光リンクデバイス(PALOLI)事 業について解決策がまとまったと発表しました。
独自動車用電子部品メーカーのシーメンスVDOが2006年7月1日付けでインフィニオンのトルトノフ工場を買収する正式契約に調印しました。来 年夏までシーメンスVDOとインフィニオン両社がトルトノフ工場を並行的に運営する計画で、これによりシーメンスVDOは電気モータ・ドライブの生産立ち上げを可能にし、一 方インフィニオンは顧客の要求への対応を継続できます。シーメンスVDOはインフィニオンの現在の従業員の中から優先的に人材を募集する意向です。現在、イ ンフィニオンのトルトノフ拠点の従業員数は約500名です。

PALOLI製品は、主要な顧客企業各社の要求に関する合意のもと、「EOL(生産終了)」扱いとなりました。これに伴って、顧客企業は最後の購買発注を行い、イ ンフィニオンは以後の複数の四半期にわたってそれに対応します。

インフィニオンは2005年8月に台湾のEZConn Corporation(光紅)とFTTx用の双方向光伝送モジュール(BIDI)の売却に関する正式契約を締結しました。契約条件に基づき、E ZConnはFTTx製品事業の継続と発展に必要なすべての資産と知的財産(IP)を取得しました。この取引対象には、次世代のより高性能・高効率の量産型OSAの生産を可能にする技術である、イ ンフィニオンのウェハレベル・マイクロモジュール・プロセスが含まれます。さらにEZConnは独ベルリンにデザイン&マーケティングセンターを開設する予定で、インフィニオンの主な社員はそこに再就職し、イ ンフィニオンおよびEZConnの顧客に向けた業務を続けます。

2005年1月にインフィニオンは光トランシーバ事業を米フィニサーに売却しました。その後まもなくプラスチック光ファイバ(POF)事業を再編し、インフィニオンの自動車/産業&マルチ市場( AIM)グループの一部として編入しました。

これまでの再編措置により、総合的には光通信部品事業の営業損失は解消されました。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の子会社を拠点として活動しています。2004会計年度(9月決算)の売上高は71億9,000万ユーロ、2004年9月末の従業員数は約35,600名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト: http://www.infineon.com

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INFXX200510.009