インフィニオンテクノロジーズが2004会計年度の第4四半期(7~9月)業績と通期業績を発表

2004/11/09 | テクノロジー メディア

梗概

  • 第4四半期の売上高が19億9,000万ユーロで、対前四半期比で4パーセントの増加。メモリ製品を除く全部門における販売増を反映
  • 第4四半期の純損益は4,400万ユーロの黒字で、前四半期の5,600万ユーロの赤字から好転。第4四半期のEBITは1億1,300万ユーロの黒字で、前四半期の200万ユーロから増大。E BITに関しては、第4四半期に減損および独禁関連の引当金1億3,200万ユーロ(前四半期は1億8,600万ユーロ)のマイナス材料も
  • 2004会計年度の売上高は71億9,000万ユーロで、対前年度比で17パーセントの増加。有線通信を除く全部門における需要増を反映
  • 2004会計年度の純損益は6,100万ユーロの黒字で、前年度の4億3,500万ユーロの赤字から好転。2004会計年度のEBITは2億5,600万ユーロの黒字で、前 年度の2億9,900万ユーロの赤字から改善。 2004会計年度には減損および独禁関連の引当金3億4,500万ユーロ(前年度は1億2,600万ユーロ)があったにもかかわらず、E BITの黒字化を達成
  • 2004会計年度は、事業活動からのキャッシュフローが前年度の7億3,000万ユーロから18億6,000万ユーロに増加。フ リーキャッシュフローは2億600万ユーロの黒字と前年度の5,300万ユーロの赤字から大幅改善
単位:百万ユーロ 第4四半期
(2004年9月期)
第3四半期
(2004年6月期)

対前四半期比
増減率

第4四半期
(2003年9月期)
対前年同期比
増減率
売上高 1,993 1,908 +4% 1,756 +13%
純損益 44 (56) +++ 49 -10%
EBIT 113 2 +++ 67 +69%
1株当たり損益
(ユーロ)
0.06 (0.08) +++ 0.07 -14%


2004会計年度第4四半期には、すべてのロジック分野で売上高が増加しました。セキュア・モバイル・ソリューション部門におけるモバイル・ソリューション製品の季節的な需要盛り上がりと自動車&産 業部門の継続的な力強さが成長を支えた主な要因です。有線通信を除く全部門で第4四半期にEBITが改善しており、これは生産性の向上と販売の量的拡大によるものです。

単位:百万ユーロ 2004年度通年
(2004年9月期)
2003年度通年
(2003年9月期)

対前年度比
増減率

売上高 7,195 6,152 +17%
純損益 61 (435) +++
EBIT 256 (299) +++
1株当たり損益
(ユーロ)
0.08 (0.60) +++


2004会計年度には、売上高は各四半期ごとに連続して増加をみせました。この改善は、販売量の着実な伸びと有線通信を除く全部門における価格環境の安定化を反映したものです。加えて、大 幅な生産コストダウンを達成した結果、米欧でのDRAM独禁調査とそれに絡む訴訟に関連した引当金2億900万ユーロと減損引当金1億3,600万ユーロの計上があったにもかかわらず、E BITは5億5,500万ユーロの改善を示しました。2003年度には、それら項目に該当する引当金と減損引当金は計1億2,600万ユーロで、主体は減損引当金でした。2004会計年度には、主 に非控除経費の増加と追加の評価引当金計上のため、当社の負担実行税率は上昇しました。

最高経営責任者(CEO)兼社長のヴォルフガング・ツィーバルトは、「2004年度には売上高と事業活動からのキャッシュフローが力強い伸びをみせましたが、収益には満足していません。今 後における当社の主要目標は、コスト基盤を抑制しつつ、生産性改善と効率向上を達成することにあります。私は、インフィニオンの卓抜したノウハウ、技術革新力、社員の実力を信頼しています。そ うした要因に当社が現在持っている競争的地位が相俟って、その目標を達成するための堅実な基盤が整っています」と、語りました。

2004会計年度におけるキャッシュフローの改善
2004会計年度にはフリーキャッシュフローが2億600万ユーロの黒字と前年度の5,300万ユーロの赤字から大幅に改善しました。フリーキャッシュフローの改善は、事 業活動からのキャッシュフローが前年度の7億3,000万ユーロから18億6,000万ユーロに増加したことを反映しています。ただし、投 資活動に向けられたキャッシュが2004会計年度には16億5,000万ユーロ(有価証券の純購入額を除く)と前年度の7億8,300万ユーロから増えたことで、それは部分的に相殺されました。2 004年度末時点の純キャッシュポジションは5億4,800万ユーロと2003年9月30日時点の2億6,100万ユーロから増加しています。2004年度には、当 社は額面総額3億6,000万ユーロの2007満期劣後転換社債の償還を行いました。

2004会計年度第4四半期には、フリーキャッシュフローの黒字は7,000万ユーロと前年度の1億4,600万ユーロから低下しました。これは主に投資の拡大を反映したものです。

従業員数
2004年9月30日現在の総従業員数は世界全体で3万5,600人、うち約7,200人が研究開発関係に従事しています。

2005会計年度第1四半期の見通し
当社は、2005年第1四半期には幾つかのアプリケーション分野でスローダウンの兆候を見ています。それらの市場では、前四半期よりも在庫水準が上昇しています。業 界専門家の平均的見方では、世界の半導体市場の成長率は2005暦年には2004暦年の約30パーセント(米ドル基準)から一ケタ成長に鈍化すると予想しています。この予測は、2 005年度には四半期ごとの平均成長率の推移をみた場合、業界が停滞に向かうことを示唆しています。

「2004会計年度には、当社は世界の半導体業界における市場環境改善がもたらす利益を享受することができました。減損および独禁関連の引当金がなければ、2 004年度には当社の収益はもっと高水準になっていたはずです。2004年会計年度にはすべての四半期で増収をみせましたが、今はスローダウンを覚悟しなければならなりません」と、ツ ィーバルトはコメントしました。

事業グループ別の第4四半期および通期業績

自動車&産業(AI)

単位:百万ユーロ 第4四半期
(2004年9月期)
第3四半期
(2004年6月期)

対前四半期比
増減率

第4四半期
(2003年9月期)
対前年同期比
増減率
売上高 501 473 +6% 414 +21%
EBIT 76 64 +19% 39 +95%


自動車&産業グループの2004年会計年度第4四半期の売上高は、再び新記録を達成しました。これは主に、パワーマネジメント&サプライ、大電流アプリケーションおよびセンサ製品の販売増によるものです。第 4四半期のEBIT黒字拡大は、絶対値で販売量が伸びたことが主因です。この数字には、2004会計年度第4四半期にセキュア・モバイル・ソ リューション部門から移転されたシリコン小信号デバイスとチューナIC事業の分も含まれています。

単位:百万ユーロ 2004年度通期
(2004年9月期)
2003年度通期
(2003年9月期)

対前年度比
増減率

売上高 1,820 1,634 +11%
EBIT 244 187 +30%


2004年度には、自動車と産業の両事業で増収を示し、前者ではパワー半導体とセンサ、後者ではパワーマネジメント&サプライの分野でともに販売増を達成しました。2 004会計年度にはEBITが改善しており、これは主に販売量の伸びと生産性向上によるものです。

自動車&産業部門の2005会計年度第1四半期の見通し
自動車業界については、当社は、価格圧力が続く一方、半導体需要に大きな市場変化はないと予想しています。産業用分野では、市場はやや弱含みになるとみています。そ うした動向と季節的効果を勘案すれば、2005年度第1四半期には売上高と利益はやや低下するとみています。

有線通信(COM)

単位:百万ユーロ 第4四半期
(2004年9月期)
第3四半期
(2004年6月期)

対前四半期比
増減率

第4四半期
(2003年9月期)
対前年同期比
増減率
売上高 114 104 +10% 122 -7%
EBIT (110) (35) (8) ---


有線通信部門が第4四半期に増収となっており、これは主にブロードバンド・アクセスADSL製品の販売増によります。EBIT赤字の増加は、主に2001年8月のインフィニオンによるカタマラン・コ ミュニケーションズ買収に関連した減損引当金8,000万ユーロが主因です。

単位:百万ユーロ 2004年度通期
(2004年9月期)
2003年度通期
(2003年9月期)

対前年度通期
増減率

売上高 434 459 -5%
EBIT (179) (188) +5%


2004会計年度には、VDSL製品、在来テレコム、光伝送事業の減収をブロードバンド・アクセスADSL製品の増販で十分には補い切れませんでした。E BIT黒字の増加は主に持続的な経費削減によるものです。2003、2004両会計年度とも、減損引当金の影響を強く受けました。

有線通信部門の2005会計年度第1四半期の見通し
特にアジア市場における持続的な価格圧力と流通在庫調整から、2005会計年度第1四半期には成長は期待できない情勢です。光通信部品事業のフィニサーへの売却が完了すれば、E BIT赤字は大きく縮小すると見込まれます。

セキュア・モバイル・ソリューション(SMS)

単位:百万ユーロ 第4四半期
(2004年9月期)
第3四半期
(2004年6月期)

対前四半期比
増減率

第4四半期
(2003年9月期)
対前年同期比
増減率
売上高 508 467 +9% 409 +24%
EBIT 47 41 +15% 9 +++


セキュア・モバイル・ソリューション部門の2004会計年度第4四半期の増収は主に、モバイル・ソリューションの需要増が支えとなりました。携帯電話メーカーは、休暇シーズンの需要活況を見越して、部 品購入を積極化しました。第4四半期のEBIT黒字の増加は、モバイル・ソリューション用チップを軸に販売量が伸びたのが主因です。第4四半期には、シリコン小信号デバイスおよびチューナIC事業が自動車&産 業部門に移転されました。

単位:百万ユーロ 2004年度通期
(2004年9月期)
2003年度通期
(2003年9月期)

対前年度比
増減率

売上高 1,790 1,403 +28%
EBIT 124 (65) +++


2004会計年度には、主にモバイル・ソリューションとセキュリティ製品の需要増に加え、価格下落ピッチが前年度より鈍化したこともあって、著しい増収となりました。EBITは力強く改善しましたが、こ れは前年度より売上高が増えたことと、2002年にエリクソン社から買収し、2003年にリストラを実施したマイクロエレクトロニクス事業の赤字の大幅縮小が主因です。

セキュア・モバイル・ソリューション部門の2005会計年度第1四半期の見通し
特にアジアの携帯電話市場におけるスローダウンの兆候と流通在庫増を踏まえて、顧客企業は新規発注を大きくスローダウンし始めました。このため、2 005会計年度第1四半期には売上高が大きく後退するとみられ、その結果、設備稼働率低下とマージン圧力が予想されます。市場調査機関は、2005暦年には携帯電話市場の成長鈍化を予測しています。当 社は販売量の動向に関しては慎重な見方をしており、2005会計年度全般を通じて設備稼働率が下がると予想しています。

メモリ製品(MP)

単位:百万ユーロ 第4四半期
(2004年9月期)
第3四半期
(2004年6月期)

対前四半期比
増減率

第4四半期
(2003年9月期)
対前年同期比
増減率
売上高 807 811 --- 765 +5%
EBIT 149 (50) +++ 134 +11%


メモリ製品部門は2004年度第4四半期にやや減収となりましたが、これはチップ平均価格の低下と前四半期よりもドルが軟化したのが主因で、そ のマイナス分を販売量増大によって完全に補うことができませんでした。第4四半期のEBIT黒字の対前四半期比での大幅増は、部分的には、ビット・ベ ースの出荷量増加と110nm技術の投入による経費削減の効果が価格下落よりも大きかったことによります。なお、2 004会計年度第3四半期のEBIT赤字にはDRAM独禁調査関連の引当金1億8,400万ユーロが含まれています。

2004年9月15日に、インフィニオンは米司法省による独禁調査問題解決の一部として、1億6,000万ドルの罰金の支払いに同意しましたが、そ の額は2004会計年度第3四半期決算で引当金として計上されています。インフィニオンは、欧州委員会からも欧州DRAM市場における商慣行に関する事情聴取も受けています。US-GAAP(米国の会計原則)に 従って、インフィニオンは2004会計年度第4四半期に、主に法的費用と欧州委員会が課すと思われる最低罰金額をカバーする目的で追加引当金1,800万ユーロを計上しました。イ ンフィニオンは2004会計年度には、独禁問題に絡む和解金支払いと法的費用をカバーするため、引当金2億900万ユーロの計上を余儀なくされました。

単位:百万ユーロ 2004年度通期
(2004年9月期)
2003年度通期
(2003年9月期)

対前年度比
増減率

売上高 2,926 2,485 +18%
EBIT 169 31 +++


2004会計年度に、メモリ製品部門は大幅に増収を達成しました。これは前年度より販売量が伸びたのが主因です。DRAM独禁調査関連の引当金が1億8,100万ユーロ増加し、前 年度よりドルの対ユーロ平均レートが軟化した事情があったにもかかわらず、通期でEBITが増加したのは、さらなる経費削減とビット・ベースの出荷量の伸びが主因です。

メモリ製品部門の2005会計年度第1四半期の見通し
2005会計年度第1四半期には、通常の季節的需要に見合う実績が見込まれます。合弁会社イノテラ・メモリーズとファウンドリ・パートナーの生産能力を加えると、イ ンフィニオンの生産はビット・ベースでの増加が予想されます。

その他の事業部門

単位:百万ユーロ 第4四半期
(2004年9月期)
第3四半期
(2004年6月期)

対前四半期比
増減率

第4四半期
(2003年9月期)
対前年同期比
増減率
売上高 54 45 +20% 40 +35%
EBIT (33) (3) --- (26) -27%

単位:百万ユーロ 2004年度通期
(2004年9月期)
2003年度通期
(2003年9月期)

対前年度比
増減率

売上高 196 139 +41%
EBIT (58) (49) -18%


その他の事業部門は2004会計年度第4四半期にEBIT赤字が前四半期より増えましたが、これは終了したベンチャーキャピタル活動のための減損引当金の増加が主な原因です。

コーポレート&リコンシリエーション(社内・調整)

単位:百万ユーロ 第4四半期
(2004年9月期)
第3四半期
(2004年6月期)

対前四半期比
増減率

第4四半期
(2003年9月期)
対前年同期比
増減率
売上高 9 8 +13% 6 +50%
EBIT (16) (15) -7% (81) +80%

単位:百万ユーロ 2004年度通期
(2004年9月期)
2003年度通期
(2003年9月期)

対前年度比
増減率

売上高 29 32 -9%
EBIT (44) (215) +80%


コーポレート&リコンシリエーションでは、2004会計年度第4四半期および通期のEBITがともに大幅に増加しており、これは設備稼働率の改善によるところが大です。

お断り
当リリースには、インフィニオンの今後のビジネスに関する展望的見解が含まれています。そうした展望的見解が該当するものには、世界の半導体市場(特にメモリ製品市場)の動向、イ ンフィニオンの成長性、研究開発提携や研究開発活動によってもたらされるメリット、生産能力の拡大と刷新のための当社の今後の投資水準、当社工場での新技術の導入、当社生産プロセスのより微細な構造への転換、そ うした転換や他のイニシアティブ(率先行動)に伴う経費削減、業界標準に基づく当社の技術開発の成功、当社が自社技術に基づいて商業性のある製品を提供できる能力、当 社の経費削減と成長の目標を達成できる能力などがあります。そうした展望的見解は多くの不確実な要因によって左右されますが、そうした要因には、半導体全般の需要および価格動向をはじめ、当 社自身ないし他社との提携による開発努力の成功、当社生産施設における新しい生産プロセス導入の成功、競合他社の動向、拡張計画を遂行するための資金調達、独 禁調査と訴訟問題の結末および当文中で述べられたその他の要因があげられます。したがって、当社における実際の業績は、当文中で記載された内容とは実質的に異なることがありえます。「Infineon」および「 Infineon Technologies AG」の意匠はともにInfineon Technologies AGの登録商標およびサービスマークです。他の登録商標はすべて、各々の所有者に属します。& amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; lt; /p>

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2004会計年度(9月決算)の売上高は71億9,000万ユーロ、2004年9月末の従業員数は約35,600名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。
インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト: http://www.infineon.com

Information Number

INFXX200411.013

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