インフィニオンが2004年度年次総会を開催昨年度に実を結び始めた成長戦略

2004/01/20 | ビジネス&フィナンシャルプレス

世界第6位の半導体メーカーである独インフィニオンテクノロジーズは、2003会計年度に、半導体市場の緩やかな回復にも乗り、全 分野で販売増を達成しました。2003年度の売上高は61億5,000万ユーロと対前年度比26パーセントの伸びとなりました。「この結果、イ ンフィニオンは昨年度に世界の半導体企業上位10社のなかで最速の成長をみせました。当社は昨年度に業績改善へと大きく踏み出しました。9四半期連続で四半期赤字を経験しましたが、つ いに2003会計年度第4四半期は黒字を達成しました。これは、インフィニオンが独自の成長戦略を継続してきたことと、生産性向上を目的とする計画(IMPACT2)を実行に移した結果です」と、ウルリッヒ・シ ューマッハ社長、最高経営責任者(CEO)は第4回年次株主総会で説明しました。

半導体業界ではここ数カ月、市場復調がうかがえ、特にチップの世界需要の増加という形でそれが明白になっていますが、そのことがインフィニオンの株価と財務状況に好影響しています。イ ンフィニオンの株価は2003年度末(12月31日)に100パーセントの上昇を記録しました。その結果、当社の株式時価総額もその間倍増して、2003年度末には79億ユーロに達しました。2 003年度末時点のグロス・キャッシュポジションは28億ユーロにのぼり、これは今後の内的および外的成長を十分にまかなえる資金力を意味します。

2003年会計年度(2002年10月~2003年9月)の実績

2003会計年度の売上高は、対前年度比26パーセント増の61億5,000万ユーロに達しました。純損益の赤字額は前年度の10億2,000万ユーロから4億3,500万ユーロに縮小し、EBIT(利息・ 税引き前損益)赤字は前年度の11億4,000万ユーロから2億9,900万ユーロへ大幅に改善、1株あたり(基本および希釈)欠損額は前年度の1.47ユーロから0.60ユーロに低下しました。「 メモリ製品の価格が低下し、他の大半の分野で価格圧力が続いたにもかかわらず、インフィニオンでは顕著な売上増に全事業グループが貢献し、二桁・パーセントの成長を達成しました」と、シューマッハは語りました。& amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; amp; lt; /p>

地域的な成長戦略の実行

2002年度に設定されたインフィニオンのAgenda 5-to-1戦略では、半導体業界の主たる鍵となる成長市場である中国、日本および北米で地位強化を図ることを謳っています。これに沿って、イ ンフィニオンは2003年度に、それら地域で販売増を達成するだけでなく、現地への関与を深めるため、格別の努力を払いました。

インフィニオンの中国での販売は2002年度に21パーセント増を示しましたが、2003年度にはさらに30パーセントの伸びを見せました。2003年9月の上海での新中国本社開設は、当 社の中国戦略の重要な一里塚となります。インフィニオンは中国-シンガポール蘇州工業園区ベンチャー社(CSVC)との合弁で、蘇州にメモリチップの組立と試験を行う共同施設を建設しました。また、無 錫で生産拡張を進めるとともに、西安に新デザインセンターを開設しました。インフィニオンはすでに中国で多くの製品を取り扱う総合バリューチェーン(価値連鎖)を展開できる体制にあり、また、設計や開発から生産、 組立、さらにはソフトウェア開発に至るあらゆる段階で、事業パートナーや顧客企業とローカル・レベルで直接に協力しています。

インフィニオンはまた、北米の半導体市場でも販売・サービス組織を強化しました。2003年度にはノースカロライナ州キャリーとニューヨークでまったく新しい拠点が発足しました。ノ ースカロライナ事務所はキャリー近郊のリサーチ・トライアングル・センター内に設けられ、マーケティング、販売および開発の機能を担い、一方、ニ ューヨーク事務所は主にアナリストや投資家およびジャーナリストと接触するための中枢機能を果たします。

提携契約と買収による成功

インフィニオンは、将来的に生産の量的規模を確保する柔軟な方法として、2003年度に提携ネットワークの拡充を続けました。2003年度における最も重要な提携契約には、中 国の生産受託メーカーである中芯国際集成電路製造(SMIC)とのDRAM生産提携と華為科技との3Gモバイル通信用デバイス・プラットフォームの開発提携などがあります。また、新 規合弁事業の一つとしてインフィニオン・フラッシュがあり、これはフラッシュメモリ開発を目的にインフィニオンがイスラエルのサイファンセミコンダクターズと共同で設立した企業です。フ ラッシュメモリの生産は2003年12月に開始されました。インフィニオンはまた、IBMおよびチャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリング両社とロジック・コ ンポーネントの微細線幅プロセスの開発で協業関係に入りました。

さらに、インフィニオンは台湾の南亜科技および華邦電子などの既存パートナーとの協力を強化しました。インフィニオンはまた、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、デュポン・フ ォトマスクス両社と組んで、次世代リソグラフィ・マスクの開発・生産を行う新会社「アドバンスト・マスク・テクノロジー・センター(AMTC)」を独ドレスデンに設立しました。

2003年度には、インフィニオンは新規提携および既存提携の拡大を補完するものとして、タイヤ空気圧センサと加速度センサの世界的なリーディング・プ ロバイダであるノルウェーのセンソノール社を買収しました。この買収で、インフィニオンはタイヤ空気圧センサ市場で首位に浮上しました。

年次株主総会にむけての諸提案

インフィニオンは2004年度年次株主総会で、授権資本金I/2002の小幅増資を含む幾つかの提案を票決にかけます。この増資資金は、2002年度総会で承認された3億5,000万ユーロ( 1億7,500万株に相当)の資本金に現金および現物出資の形で積み増されます。一方、社 員向けの株式発行に充当される授権資本金を約1億2,000万ユーロから3,000万ユーロに減額する案も票決にかけられます。さらに、オプション債と転換社債に関して、最大発行額は増やさずに、既 存の発行権限をより柔軟にする案も提案されました。

当ニュースリリース、プレゼンテーションおよび報道機関向けの年次総会の写真は、以下のウェブサイトをご参照ください:
http://www.never-stop-thinking.com

また、インフィニオンのマックス・ディートリヒ・クレイ監査役会会長、ウルリッヒ・シューマッハ社長、最高経営責任者(CEO)およびペーター・J・フィシュル最高財務責任者(CFO)のスピーチは、下 記サイトでご覧いただけます:
http://www.infineon.com

お断り:

当リリースには、インフィニオンのシニア・マネジメントが立てた仮定や推量に基づく、将来に関する見解が含まれています。当社は、そうした前向きの展望的見解で述べられた期待が実現しうると信じますが、そ うした期待が正しいとは保証できません。そうした仮定には、前向きの展望的見解に盛られた予測とは実質的に異なる結果を現実にもたらすリスクや不確実性がつきまといます。そうした乖離をもたらす要因には、事 業や経済環境の変化、金利や為替相場の変動、競合する製品の登場、新しい製品やサービスの市場浸透の難しさ、事業戦略の変更などがあります。当社には、前向きの展望的見解をアップデートする計画はなく、そ うする義務も一切負いません。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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