インフィニオンがホール効果ICの新系列を発表。自動車の安全性および快適性向上に寄与

2003/05/13 | マーケットニュース

独インフィニオンテクノロジーズは、自動車の多様な安全性および快適性アプリケーションに向けたホールセンサの新ファミリを発表しました。これらのホール効果ICは、高 精度の単極または双極磁気スイッチング機能を提供し、電気的干渉や機械的ストレスに対して強い耐量を備えています。オフセット成分の影響を抑制するアクティブ・エラー補償機能(チョッパ型ホールシステム)と、静 電気や電磁波干渉に対する卓越した耐量により、新ホールセンサを適用したシステムは、コスト効率が向上し、信頼性が高まります。

「TLE49x6」ファミリのICは、シートの調整、シートベルトのバックル、パワーウィンドウやサンルーフなど、広範な自動車サブシステムにおける、位 置センサや近接スイッチとして使用することを目的に開発されました。安全性向上の例として、座席の位置を検知し、情報をエアバッグ制御ユニットに送り、エ アバッグ展開圧力をその人の大きさに自動的に合わせるようにすれば、エアバッグによるケガの可能性を低減することができます。

新ファミリ「TLE49x6」の最初の製品として今回発表されたのは、電流インターフェイス付きの2線式センサ「TLE4976」、単極スイッチ「TLE4906」、双極スイッチ「TLE4946」、 速度パルス信号用と回転方向信号用の2つの出力ピンを持つダブル・ホールスイッチ「TLE4966」の4種類です。ダブル・ホールスイッチ「TLE4966」は、在来のホールスイッチ2個分に置き換わり、実装、 信 号配線、信号処理などにかかるコストを低減します。

インフィニオンのラインハルト・プロス(自動車&産業グループ最高責任者)は、「ホールセンサの新ファミリ投入で、当社は自動車用エレクトロニクス分野での先導的立場を改めて示しました。当 社の革新的で信頼性のあるセンサ、マイクロコントローラおよびパワーエレクトロニクス製品は、現代の自動車に不可欠な快適性と安全性の向上に大きく貢献します」と、語りました。

これらのホール効果ICには、ホール素子セル、バイアス発生器、補償回路、コンパレータ、発振器、出力トランジスタなどが内蔵されています。補償回路によって、生 産プロセス技術に起因する様々な影響が相殺されます。同時に、アクティブ・エラー補償機能よって、その他の電圧発生メカニズム、特に、ホ ール電圧にオフセットを発生させてセンサの精度を損なう機械的ストレスの作用が抑えられます。機械的ストレスは、例えば、システムへのハンダ付け時や外装モールド時など、出 荷後の処理プロセスで生じる熱的影響によって発生することがあります。アクティブ・エラー補償機能に採用されたチョッパ技術は、積分型コンパレータと協調して、高精度の磁気スイッチングを可能にします。ホ ールセンサの新ファミリ「TLE49x6」は、卓越したジッタ特性を備え、その結果、高い精度(標準値1μs)を可能にします。

新ファミリ「TLE49x6」の4製品は、サンプル出荷が開始されています。量産開始は2003年第3四半期の予定です。これら新ホールセンサは、リード型もしくは表面実装型の省スペース・パ ッケージで提供されます。例えば、ダブル・ホールスイッチは、業界で最もフラットなリード型ハウジング(厚さ1.0mmのP-SSO-4-1)、または、こ のタイプのIC用としては最もコンパクトなSMTハウジング(寸法1.5mm_2.9mm_1.1mmのP-TSOP6-6-3)で提供されます。

インフィニオンのセンサに関する情報は下記ウェブサイトをご参照ください:
http://www.infineon.com/products/sensors

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

Information Number

INFAI200305.074

Press Photos

  • Infineons neue Hall-Sensoren der neuen TLE49x6-Famile kommen im Auto als Positions- bzw. Näherungsschalter beispielsweise in der Sitzeinstellung, im Gurtschloss, Fensterheber oder Schiebedach zum Einsatz.
    Infineons neue Hall-Sensoren der neuen TLE49x6-Famile kommen im Auto als Positions- bzw. Näherungsschalter beispielsweise in der Sitzeinstellung, im Gurtschloss, Fensterheber oder Schiebedach zum Einsatz.
    Hall-Sensoren TLE49x6-Familie

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    Hall-Sensoren TLE49x6-Familie

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  • Infineon's new Hall sensors of the new TLE49x6 family are used as position and proximity switches in applications such as the seat adjusters, seat-belt  buckles, electric windows and sunroofs of cars
    Infineon's new Hall sensors of the new TLE49x6 family are used as position and proximity switches in applications such as the seat adjusters, seat-belt buckles, electric windows and sunroofs of cars
    Hall Sensors TLE49x6 family

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    Hall Sensors TLE49x6 family

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