インフィニオンが米国での活動強化のためニューヨーク事務所を開設

2003/09/30 | ビジネス&フィナンシャルプレス

独インフィニオンテクノロジーズは、世界最大の資本市場であるニューヨーク市に、米国事務所を開設しました。これは、米国東部諸州でのインフィニオンのプレゼンス強化を目的としたものです。マ ンハッタン地区に構えた新事務所は、インフィニオンが金融・政治・商業の鍵を握る関係者とのより緊密な関係を築くための拠点として機能します。

インフィニオンの米国東海岸でのプレゼンスは、大幅に拡大しています。ニューヨーク事務所開設の僅か4ヶ月前にインフィニオンは、ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル地区のキャリーにおける、 新たなプレゼンスを発表しました。キャリー事務所は陣容400名の設計で、今秋にオープンする予定です。事業活動と管理業務を担うこの事務所は、米 国東部でのインフィニオンのプレゼンスをさらに強化するための重要な拠点となります。

ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル地区でインフィニオンはさらに、最近、新しい業務センターとメモリ製品開発に特化した研究開発施設を開設しました。ニューヨークでは、イ ンフィニオンはアルバニー・ナノテックとの協力を強化し、また、IBMとの同社アドバンスト・セミコンダクター・テクノロジー・センターにおける従来からの提携を強化しています。加えてインフィニオンは、未 来世代チップのための先端リソグラフィ技術の共同開発を目的としたアルバニー・ナノテックにおける先進リソグラフィ計画で、IBM、AMD、マイクロンテクノロジーズとパートナーを組んでいます。

インフィニオンのウルリッヒ・シューマッハ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「ニューヨーク事務所の開設は、インフィニオンの米国市場への取組み拡大の明白な表明です。当社は今後2年間に、市 場地位を強化することを計画しています。特に、自動車用エレクトロニクスおよび通信分野のロジック事業とメモリ製品事業を伸ばし、2005年までに市場全体で5パーセントのシェア確保を目指します」と、述 べました。

インフィニオンテクノロジーズノースアメリカ社の社長ロバート・ルフォートは、「インフィニオンは現在、全売上高の22パーセントを北米であげています。米 国半導体企業上位10社の中の急成長する1社として、インフィニオンの戦略はすでに成果をもたらし始めています。インフィニオンは主要市場で力強い成長を記録しており、強 固な製品ラインナップと技術革新の実績を基盤とする持続的な成長にむけて、最適なポジションにつけています」と、語りました。

インフィニオンの米国での売上高は、2003会計年度の当初9カ月間に10億ドル以上に達し、前年同期の約8億8,000万ドルから増大しました。インフィニオンの北米への取組みは、米 国でのプレゼンス拡大(現地雇用数は2,800名)に支えられています。インフィニオンは、サンノゼ(カリフォルニア州)、ウィリストン(バーモント州)、キャリー(ノースカロライナ州リサーチ・ト ライアングル地区)、ハドソン・リバー・バレー・コリドー(ニューヨーク州)、ロングモント(コロラド州)、モーガンヒル(カリフォルニア州)、プリンストン(ニュージャージー州)の7カ所に、開 発センターと業務事務所を持っています。また、バージニア州リッチモンドにあるインフィニオンの先端生産拠点では約1,800名の従業員が勤務し、イ ンフィニオンはこの工場にこれまでに17億ドル以上を投資しています。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

Information Number

INFXX200309.132