インフィニオン、合勤科技、バイアサットが衛星経由ブロードバンド端末システムで提携

2003/11/24 | テクノロジー メディア

独インフィニオンテクノロジーズは、MTU(集合店舗)市場向けの新しいブロードバンド端末パッケージの市場投入を目指して、米バイアサット、台湾の合勤科技の両社と技術提携したと発表しました。「 コンステレーション」と呼ばれる新システムは、ビル内のスイッチに衛星回線経由のインターネット接続やブロードバンド・アプリケーションを配信し、個 々の加入者ユニットが在来の銅線を利用してアクセスできるようにするものです。これにより、サービス・プロバイダはMTUの顧客向けに、既設のビル内インフラを利用して、衛星電波エリア内で安価なブロードバンド・ アクセスを提供できるようになります。

インフィニオンのEthernet over VDSLチップセット「10BaseS」が、合勤科技のEthernetスイッチ「VDSL VES-1012」に組み込まれます。このスイッチが、M TUビル内の既設電話ケーブルを介したブロードバンドサービスのルーティングを行います。そして、高速リターン・チャネルと帯域幅オン・デマンド(BoD)の機能を備えたバイアサットのブロードバンド衛星端末「 LinkStar」が、合勤科技のスイッチと、ビルの入居テナントに、効率的で安価な双方向ブロードバンド・アクセスを提供します。

バイアサットのブルース・ファカリ副社長(ビジネス開発担当)は、「MTU市場向けのブロードバンド・アクセス分野はこれまで主に、CPE(顧客構内装置)が高価で、別 のアクセス手段が欠如していたことから、注目されていませんでした。今回の革新的な製品は、加入者のCPE価格を伝統的な固定回線ブロードバンド・アクセスに比べて大幅に低減します。合勤科技、インフィニオン、バ イアサット三社の技術と製品を組み合わせることによって、サービス・プロバイダは多彩なブロードバンドサービスをアパート、ショッピングモール、ホ テルやオフィスパークの顧客へ電話ケーブルを介して提供できるようになり、しかも、ビル内の施設や運営のコスト低減がはかれます」と、語りました。

MTU通信市場は、ビルの入居テナントやそこで働く人々のブロードバンド・アクセス・ニーズの増大に応える手段として台頭しています。これまで、この市場は主に、主 要都市のダウンタウン区域の伝統的な地上固定回線ソリューションが担っていました。「コンステレーション」は、地上ネットワークが利用できない地域やコスト効率的に有利ではない地域の居住者にまで、こ の市場を広げます。代表的な用途としては、インターネット・アクセス、ストリーミング・マルチメディア、法人ネットワークへの拡張アクセスなどがあります。

合勤科技のユー・ロン・チェン副会長は、「バイアサット、インフィニオン両社との提携により、これまで利用不可能だった地域にもVDSLサービスを届けられるようになります。V DSL技術とMTUソリューションのグローバル・リーダーとして、当社は、このたびの提携により現時点で最も進んだブロードバンドサービスが実現すると確信しています。都 市部の人々はブロードバンドシステムのためのコスト効率のよい代替手段を獲得し、一方、郊外の人々も最先端の衛星経由VDSL技術へのアクセスが可能となります」と、述べました。

インフィニオンのマーク・チンダル(有線通信事業グループ・ビジネス開発担当副社長)は、「インフィニオンのVDSL技術を基盤として、バイアサットと合勤科技の協業が速やかに結実したことは、イ ンフィニオンにとって大きな誇りです。インフィニオンは、VDSLの市場リーダーとして、新市場へ向けたブロードバンドサービスを実現することにより、テクノロジー・ライフスタイル・ソリューション・プ ロバイダとしてナンバーワンの地位を目指しています」と、語りました。

合勤科技について
合勤科技(ZyXEL Communications Corp.)は、ブロードバンド・アクセス・ソリューションの世界有数のプロバイダです。本社は台湾の新竹にあり、米国、欧州、ア ジアに事務所を構えています。70カ国以上のディストリビュータと組んで、五大陸の150カ国以上で製品を販売しています。合勤科技のIP(インターネット・プロトコル)をベースとしたネットワーキング・ソ リューションの広範なラインナップには、IPアクセス・ソリューション、CPE(顧客構内装置)、インターネット・セキュリティおよび無線LAN機器があり、それらは居住者、SOHO、中小企業やサービス・プ ロバイダのための高性能ネットワーク・サービスを可能にします。合勤科技は、WAN、LAN、DSL、ファイアウォール、無 線LANおよびルーティングの技術を包含した製品ラインナップを提供できる世界でも数少ないベンダの一社です。
ウェブサイト:
http://www.zyxel.com

バイアサットについて
バイアサット(ViaSat Inc.)は、商用や官公庁市場向けの先進的なデジタル衛星通信および無線信号処理システムを手がけています。同社はネットワーク・ア クセスおよびインフラ用のVSATシステムをフルラインで提供しており、ユーザ端末から大規模ゲートウェイに至る、Kaバンド衛星システム市場で地位を築いています。他に、衛星アンテナシステム、戦術通信無線機、 ネットワーク・セキュリティ製品、RF通信シミュレータなどの製品も扱っています。米国カリフォルニア州カールスバッドに本社を置き、メ リーランド州クラークスバーグとジョージア州ノークロスに事業所があります。 さらに、マサチューセッツ州ボストン、オーストラリア、中国、イタリア、インドに現地事務所があります。また、完 全子会社のUSモノリシクス(本社:アリゾナ州チャンドラー)がブロードバンド通信用のMMIC( モノリシック・マイクロ波集積回路)やモジュールの設計・生産を行っています。

免責事項:
当リリースの一部、特にMTUパッケージ「コンステレーション」の能力に関する見解には、将来の出来事についての展望的見解が含まれますが、そ れらはリスクや不確実性に左右されます。バイアサット社は、そうした見解と実質的に異なる結果を現実にもたらしうる要因があることに、皆さまがご注意されるよう望んでおり、そうした要因には、契約上の問題、規 制問題、技術開発が想定したスケジュール通りに進まなかったり、期待通りの性能を出せないこと、自主的ないし不本意な倒産、競争の増大、通信業界全般に影響を及ぼす他の要因などがありますが、そ れだけに限りません。この点について当社は、当社が証券取引委員会に随時提出する資料、特にForm-10Kで記述された「Factors That May Affect Future Performance」の章を参考にあげており、そこには当社の予測や展望的見解に含まれるものとは実質的に異なる現実の結果をもたらしうる、別の重要な諸要因が述べられています。株主を含め、当 リリースを読まれる方は、そうした展望的見解はあくまでも当リリース作成時点での見解にすぎないので、過大な信頼をおかないよう、ご注意申しあげます。当社は、いかなる展望的見解についても、公 にアップデートしたり、訂正する義務を負いません。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

Information Number

INFCOM200311.015e