携帯電話へのマルチメディア機能搭載を加速するためインフィニオンがシンビアンのプラチナ・パートナー・プログラムに参加

2002/10/22 | マーケットニュース

携帯電話用ICおよびシステムソリューションのリーディング・サプライヤである独インフィニオンテクノロジーズは、音声専用携帯電話から、オ ープンプラットフォームを使用した機能豊富な携帯電話に移行するトレンドを支援するため、シンビアンのプラチナ・パートナー・プログラムに半導体パートナーとして参加することになったと発表しました。イ ンフィニオンは、GPRS/EDGE/UMTS方式ベースバンド・モデムとアプリケーション・プロセッサで構成される「GOLD」製品ファミリに、シンビアンのOS(基本ソフトウェア)を組み込みます。シ ンビアンとの提携によって、「GOLD」製品ファミリのモバイル・マルチメディア・アプリケーション向け技術ソリューションの提供範囲が、一層広がります。なお、現在GSM方式携帯電話の半数に、イ ンフィニオンのチップが採用されています。

マルチメディアおよびデータ・アプリケーション向けに最適化されているインフィニオンの「GOLD」製品ファミリは、モバイル・データ通信およびコンピューティング、マルチメディア・メッセージング、 娯楽およびゲームなどの多彩な技術を融合させたオープン・プラットフォームを使用した携帯電話向けとして、理想的なソリューションです。シ ンビアンOSのライセンシーには世界の有力電話機メーカーが名を連ねており、それらメーカーの出荷量は、2001年の携帯電話総出荷量の70パーセント以上を占めました。

インフィニオンのカール・ランゲ(カスタマイズド・ワイヤレス・ソリューション担当副社長兼ゼネラル・マネージャ)は、「当社は、オープン・プ ラットフォームのスマートフォン開発をサポートするために、シンビアンと緊密な協力関係に入れることを嬉しく思います。シンビアンOSを搭載する携帯電話の設計を進めているインフィニオン顧客企業と、シ ンビアンOSのライセンシーは、ともに今回の協力により、製品の開発から市場投入するまでの期間を短縮できるというメリットが得られます」と、語りました。

また、VPパートナーシップス・アンド・アライアンシーズのジレス・アラン氏は、「インフィニオンは、シンビアンのコミュニティ(共同体)にモバイル市場向けのシリコン・ソ リューション開発で培った豊富な経験をもたらします。シンビアンの半導体プログラムのパートナーとしてのインフィニオンの参加を喜ばしく思います」と、述べました。

シンビアンのプラチナ・パートナー・プログラムのメンバーには、シンビアンから一連の製品とサービスの提供を受ける便宜が与えられます。それを用いて、シ ンビアンOS向けの高集積のハードウェアおよびソフトウェア・ソリューションを設計できます。シンビアンのプラチナ・パートナーに提供されるサービスには、技術サポートおよび共同マーケティングが含まれます。シ ンビアンのプラチナ・パートナーはまた、ソース・コードやテスト・コード、技術資料、カーネル、デバイス・ドライバ・プログラミング・インターフェイスおよびROMビルディング・ツールなどを含む「 Symbian OS Development Kit」 を、早期に入手することが可能です。

シンビアンOS v7.0版を組み込んだインフィニオンの最初の製品は,2002年第4四半期に出荷される予定です。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFWS200210.002 e