インフィニオンと南亜科技がDRAM合弁生産と技術開発協力で正式契約

2002/11/13 | テクノロジー メディア

独インフィニオンテクノロジーズと、台湾の南亜科技は、標準メモリチップ(DRAM)の戦略提携に関する正式契約に調印したと発表しました。開発費を分担して、D RAM市場での双方の地位強化をはかるのが狙いであり、契約では、300mmウェハ用の先進的な0.09 μmおよび0.07μmプロセス技術を共同開発することが謳われています。また、両 社は契約条項に基づいて、DRAMチップ生産のための合弁会社を折半出資で設立し、300mmウェハ対応の新工場を台湾に共同建設します。新工場には共同開発される生産技術が導入され、フ ル稼働時の最大生産能力は月間ウェハ投入量5万枚を見込んでいます。新工場での300mmウェハによる最初の生産は2003年終盤に行われる予定です。

新設される300mmウェハ工場は、世界の半導体市場の成長や動向を踏まえつつ、2段階で建設が進められます。2004年下半期に満了予定の第1期では、月 間ウェハ投入量2万枚の生産能力が付与されます。2006年央に満了予定の第2期で生産能力は月間ウェハ投入量約5万枚に引き上げられ、世界有数の規模を持つ新鋭半導体工場となります。今 後3年間に予定されている投資総額は約22億ユーロにのぼります。インフィニオンと南亜はこの革新的なメモリチップ生産プロジェクトへ、2005年までに各々5億5,000万ユーロを投じますが、そ の大半は2004年と2005年に予定されている生産立ち上げにあてられます。

最大生産能力に達した時点で、この台湾工場は最大1,300人の新規雇用を創出します。合弁会社は、桃園(Taoyuen)の南亜の既存工場の近くに本社を置き、独禁当局の承認を前提に、2 002年12月2日に開業の予定となっています。

インフィニオンテクノロジーズのウルリッヒ・シューマッハ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「成長市場のアジアにおけるこの戦略提携は、当社の世界メモリチップ市場攻略にはずみをつけ、D RAMメーカー三強の一角をしめる当社の地位が一段と強化されます。生産能力拡張をはかるためのコスト効率のよいこの方法はまた、新規ビジネスの獲得を助け、世 界のDRAM市場でシェア20パーセントの大台突破を目指す当社の路線をバックアップします」と、語りました。

南亜科技の社長のジー・リエン博士(Dr. Jih Lien)は、「今回の提携は両社の力を結集させ、強い競争力を持つ世界大手サプライヤの座を目指す南亜の目標を後押しします。提 携による生産能力拡大によって、南亜は二桁の市場シェアを握る第4位のDRAMメーカーへ躍進できるでしょう」と、語りました。

新しい生産技術は、インフィニオンのドレスデン拠点で共同開発され、両社と新合弁会社で利用されます。また、ミュンヘンにおける0.09 μmおよび0.07μmプロセス技術を用いたリファレンス製品の開発で協力することも計画されています。インフィニオンと南亜は、当開発プロジェクトに計120名以上を動員する方針です。新しい0.09 μmプロセスを用いた300mmウェハによる最初のメモリ製品は、2003年終盤に完成する予定です。また、200mmウェハにこの0.09 μmプロセスを移植することも計画されています。イ ンフィニオンはすでに、0.09 μm生産に向けて技術的準備にとりかかっています。その例として、2002年11月に、新しいセル・デザインと新素材を使った最初の実証製品を作成しました。

インフィニオンと南亜は、インフィニオンの先進的な300mmウェハ対応トレンチ技術を利用して、新しい生産技術の開発を進めます。そのため、インフィニオンは提携開始時点で、南 亜にライセンスを供与します。チップ設計を従来よりも微細な0.09 μmおよび0.07μmに転換し、卓越したスペース効率と高い容量を持つトレンチ技術を適用することにより、生産性は一段と高まります。

桃園の新合弁会社は、インフィニオンのDRAM生産拠点の国際ネットワークに加わることになります。グローバルに統合されたインフィニオンの各メモリ工場では、世 界のどの拠点でも均一な高度の品質基準が確保されるとともに、ノウハウや経験の交換が常になされています。

南亜科技について
南亜科技(Nanya Technology Corporation)は1995年3月4日に創設されました。南亜科技は半導体製品の研究開発、設計、生 産および販売を行っており、Y.C. ウォング(Y.C. Wang)会長が率いています。筆頭株主は台湾塑膠工業(Formosa Plastic Group)の傘下にある南亜塑膠工業(Nanya Plastic Corporation)です。南亜科技は1996年に半導体生産を開始し、1997年には米国カリフォルニア州サンノゼに北米支社を開設しました。同社は1997年からファウンドリ・サ ービスを行っています。
ウェブサイト: http://www.nanya.com

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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