オスラム・オプト・セミコンダクターズの全合弁株式をオスラムが取得

2001/08/14 | ビジネス&フィナンシャルプレス

オスラムとインフィニオンテクノロジーズが共同出資する合弁会社、オスラム・オプト・セミコンダクターズ社(Osram Opto Semiconductors GmbH & Co. OHG)のインフィニオン持ち株を5億6,500万ユーロでオスラムが全株取得することが決定しました。オスラムはこの取得により、光 半導体市場における位置の強化をはかります。一方、インフィニオンは中核事業への資源と資本投入を本格化していきます。株式の譲渡は即時実行される予定です。今回の取得は、オ プトエレクトロニクス分野の顧客関係には影響を及ぼしません。

今回、オスラムが49%のインフィニオン持ち株を取得することで、オスラム・オプト・セミコンダクターズ社は、オスラムの100%子会社となります。オスラム・オプト・セ ミコンダクターズ社は2000年9月期で、全世界に約3,600人の従業員を有し、2億8,100万ユーロの総売上を達成しました。

インフィニオンテクノロジーズのウルリッヒ・シューマッハ(社長兼CEO)は、「オスラム・オプト・セミコンダクターズ社の持ち株売却は、当 社のポートフォリオを最適化するための重要な施策の一つです。今回の売却と赤外線デバイス部門の切り離しにより、有線通信グループは、LANやWAN、ネ ットワークアクセスなどの通信分野へさらに事業を集約できるようになります」と、述べました。

一方、オスラムのヴォルフ・ディータ・ボプスト社長は、「今回の取得は、これまでの電球メーカーからハイテク企業へと脱皮を目指す当社の戦略の中でも画期的な出来事となります。半 導体ベースの光源分野で積極的に事業拡大をしていこうというのが、今回の取得に踏み切った最大の理由です。当社は、この中核技術を基盤に、年間20%の成長率を誇るダイナミックな市場に参入していきます」と、述 べました。

オスラム・オプト・セミコンダクターズ社は、1999年1月にインフィニオン(旧シーメンス・セミコンダクターズ)とオスラムが設立した合弁会社で、今回の取得前にはオスラムが51%、イ ンフィニオンが49%の株を保有していました。同社は光半導体の製造販売を手がけ、現在世界2位のシェアを誇ります。最もよく知られている製品は、発光ダイオード(LED)です。自動車、携帯電話、道 路や鉄道の信号、その他の照明などに使われています。白熱灯に比べ占有スペースが極めて小さく、消費電力も低く、頑丈で寿命も100,000時間までと長いのが特徴です。レーゲンスブルク(ドイツ)、サンノゼ( アメリカ合衆国)、そしてペナン(マレーシア)に工場を構えています。同社は、現在、生産能力の強化を目指しています。この6月にはレーゲンスブルクで、2 002年末の生産開始を目指しLEDチップ新工場の建設を開始しました。マレーシアでは今会計年度にLED組み立て能力が倍増されました。さらに、有機発光ダイオード(OLED)の生産準備も進めており、次 会計年度に販売を開始します。

米国会計基準に従い、今回の連結企業内取引きは、連結収支報告には反映されません。

オスラムについて
ドイツのミュンヘンに本社を置くオスラム(Osram GmbH)は、世界三大照明メーカーの一つです。2000年9月期には43億ユーロの売上を達成し、ド イツ国外での売上が89%を占めました。7月末現在の従業員数は35,600人。140カ国以上で製品の販売を行い、18カ国に54の生産施設を構えています。詳細は次のURLをご覧ください:
www.osram.com

インフィニオンについて


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