インフィニオンテクノロジーズがATMバッファ・マネージャの新製品を発表

2001/11/28 | テクノロジー メディア

先進通信システム用ICのリーディングサプライヤである独インフィニオンテクノロジーズは、ATM(非同期転送モード)バッファ・マネージャ(ABM)の、低価格帯市場向け新バージョンを発表しました。「 ABM-3G」と呼ばれる新チップは、「トラフィック・コントローラ」として機能します。通信ネットワーク内を流れる音声、ビデオ、デジタルデータなどの経路指定、優先度調整、制御などを行い、同時に、サ ービス品質(QoS)を確保する役目を果たします。当製品は、高性能で価格競争力のある新しい中核部品として、次世代移動通信インフラ、WANスイッチ、DSLアクセス多重装置(DSLAM)、デジタル・ループ・ キャリア(DLC)などをターゲットにしています。

インフィニオンのクリスティアン・ヴォルフ(有線通信グループ担当副社長兼アクセス事業ユニット・ゼネラルマネージャ)は、「 高速アクセスおよび移動通信市場向けのトラフィック管理ICに求められる要件として、小さな実装面積で大量の回線をサポートするスケーラビリティと、プロバイダのサービス品質確保を支援するレート・ア ダプティブ機能があげられます。ネットワークスイッチやラインカード向けの高集積度ICで培った当社の経験がつぎ込まれたABMファミリのこの新製品は、標 準OC-12ネットワークに必要とされるすべての条件をしのぐ、高い性能と高いポート密度を提供します」と、語りました。

「ABM-3G」は、ATMスイッチとアクセス多重化装置向けに、トラフィック管理機能とシェーピング機能を提供することを目指して設計されました。しきい値を個別選択できる最大16のトラフィック・ク ラスをサポートしており、これによりシステムベンダは、柔軟なサービス・バリエーションを展開できます。WFQ(Weighted Fair Queuing)機能によって、遅 延が問題となるトラフィックのサービス品質が確保されます。このWFQ機能は、所与の全帯域の利用に強い公平性の原則を適用すると同時に、最高687Mbpsのスループットを保証します。

MAN(Metro Access Network)などの低価格帯市場をターゲットに開発された「ABM-3G」は、システムベンダにとって、開 発期間の短縮と開発費低減の面で大きなメリットをもたらします。これには、ソフトウェア開発を容易にするために、メッセージ・ベースのインターフェイス(API)と OSから独立したドライバを用いて命令スキームを簡素化したことも寄与しています。

「ABM-3G」は、スケジューラ機能が増強されているので、ループ上のトラフィック管理が改善します。すなわち、Bi-Directionalモードで最大128のスケジューラ、U ni-Directionalモードで最大256のスケジューラを備えており、1スケジューラごとに1ポートの割り当てを行うことにより、最 大255ポートのADSLポートに対してサービス品質の保証を可能にします。その他の特長としては、ノンブロッキングのバックプレッシャや、VCマージ(MPLSサポート用)などがあげられます。関 係するすべてのATMフォーラムおよびITU-T標準に対応しています。

「ABM-3G」(型名:PXF 4333 V1.1)は、P-BGA-456パーケージに収納されています。供給電圧3.3V(I/O)および1.8V(コア)で動作し、消費電力は2Wです。現在、エ ンジニアリング・サンプルを提供中です。

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