インフィニオンテクノロジーズがHDD用CMOSリードチャネルICを発表

2000/05/15 | テクノロジー メディア

インフィニオンテクノロジーズは、リードチャネルIC「Santa Cruz」(サンタ・クルーズ)ファミリの最初のメンバーを発表しました。今 日のハードディスク装置(HDD)の記憶容量と速度を高め、エンドユーザ価格を下げることに寄与します。このリードチャネルICは、スタンドアロンなデバイスとしても、集積化用コアとしても利用可能です。1 00端子TQFPパッケージに収納されたサンプルの客先向け供給が開始されています。

今回の発表は、インフィニオンのシステム・オン・チップ(SOC)戦略にとって重要なステップのひとつです。インフィニオンのリュディガー・ストロー( コンピュータおよびネットワーク周辺装置グループのシニアバイスプレシデント)は「インフィニオンは、設計資産(IP)の広範なポートフォリオを持っているので、ハードディスク装置に対する最高レベルのシステム・ オン・チップを実現する前提条件を備えています。Santa Cruzにより、高性能CMOSリードチャネル機能を、マイクロコントローラ、カスタムASIC、エ ンベデッドDRAMなどと共に集積化する体制が整いました。これを、私たちの国際クラスの工場で大量生産することが可能です」と、話しました。

「Santa Cruz」は、次世代ハードディスク装置に要求されるシステム性能を支援するために、最高500Mbpsのアクセス速度に対応しています(0.25μm-CMOS技術適用時)。さらに、 先進的な格子符号(Trellis Coding)の採用により、妨害環境でのビット誤り率(BER)が改善されています。この結果、信号対雑音比(SNR)は、符号化されていないEPR4(Extended Partial Response Equalization)チャネルと比較して、1.5dBの向上がはかられます。

「Santa Cruz」ファミリのアーキテクチャでは、従来はアナログ領域にあった多くの機能をデジタル領域に移行させることにより、リードチャネル集積化の促進をはかっています。その一例は、完 全デジタル化されたタイミング回復スキーマです。この結果、タイミングループからADコンバータとFIRフィルタが省かれます。信号等化はデジタル形式の9段FIRフィルタを用いて行えるので、単 純化されたCTF(Continuous Time Filter)を使用することが可能となります。

「今回のリードチャネルICは、Santa Cruzファミリの最初のメンバーです。インフィニオンでは、次世代大容量記憶装置の高度化する要求に対応するため、後 続メンバーを提供するスケジュールを組んでいます」と、ストローは話しました。

 

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INFCOM200005.066