インフィニオン、iMOTION™「モジュール アプリケーション デザインキット」に2種類のパワーボードを追加

2016/11/22 | マーケットニュース

2016年11月22日、ミュンヘン(ドイツ)

独インフィニオンテクノロジーズは、iMOTION™ モジュール アプリケーション デザインキット(MADK : Modular Application Design Kit)ファミリーに、2種類のパワーボードを追加しました。これら2種類のハーフブリッジ基板は、柔軟な評価システムであるiMOTION™ MADKを補うと共に小型化し、20Wから300Wまでの3相モータのための拡張性に優れた設計プラットフォームを提供します。このMADKは、ポンプ、ファン、空調機、大型家電などの産業および家庭向けアプライアンスへの応用を目的としています。これらの新しい基板により、電池を電源とする用途への対応も可能になりました。このキットの使用によってモータシステムが1時間以内で構築できて動作することが可能となり、製品開発までの期間が短縮されます。

これらの新しい基板はインフィニオンのμIPM™をベースとし、定格100V/20Aと40V/6Aの2種類が用意されています。フォールト出力付きの過電流/不足電圧ロックアウト保護回路を備え、またそれぞれ15Vと3.3Vの電源を基板上に搭載しています。ヒートシンクは不要なため、設計者は熱性能のため基板の銅配線の部分を最大限に活用することができます。 XMC1302または IRMCK099制御カードと組み合わせることにより、カードをPC、モータ、および電源に接続し、ソフトウェアをダウンロード、インストール、およびそのパラメーターを設定するだけで動作するモータシステムが完成します。

フィールド オリエンテッド コントロール(FOC : Field Oriented Control)ソフトウェアは、XMC1302マイクロコントローラによるセンサーレスのモータ制御に対応しています。XMC1302制御カードには、Segger J-Linkテクノロジーに基づくデバッグ機能が用意されています。またこのツールのためのソフトウェアには、μC-Probeベースの使いやすいGUIも搭載されています。さらにアプリケーションソフトウェアを開発する際には、インフィニオンが無償で提供する総合的開発環境(IDE)であるDAVE™、あるいはKeil、IAR、Atollic

などの主要なARM® IDEが利用できます。IRMCK099ベースの制御カードと、デバッグのためのMCE-tool 2.0には、旧インターナショナル・レクティファイアー社の特許技術であり、市場での評価を経たモータコントロールエンジン(MCE)が使用されています。

提供予定

これら2種類の基板は www.infineon.com/MADKおよび世界中の代理店を通じて近く提供が開始されます。このリンクからはそれぞれのキットのためのソフトウェアパッケージすべてと、iMOTION MADKに関連するその他の情報も提供されます。2017年半ばには、CIPOS™ Miniをベースとする、最大2kWまでのモータを制御可能なさらに2種類のパワーボードのリリースが予定されています。

 

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズは、暮らしをより便利に、安全に、エコに革新する半導体分野の世界的リーダーです。明るい未来の扉を開く鍵になる半導体をつくることが、私たちの使命だと考えています。2016会計年度(9 月決算)の売上高は65億ユーロ、従業員は世界全体で約36,000人。インフィニオンは、ドイツではフランクフルト株式市場(ticker symbol:IFX)、米国では店頭取引市場(ticker symbol:IFNNY)OTCQX に株式上場しています。

日本法人サイト: http://www.infineon.com/jp 

本社サイト: http://www.infineon.com (英語)

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INFIPC201611-016

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