新登場のFIDO認定Bluetoothソリューション、モバイルインターネットのセキュアな使用を実現

2016/06/27 | マーケットニュース

2016年6月27日、ミュンヘン(ドイツ)

モバイル機器で使用されるオンラインアプリケーションには、これまでにないセキュアなログイン方法が求められます。そのため、FIDO(Fast IDentity Online)アライアンスはこれまで、使い勝手に優れ、不正行為からのより効率的な保護を実現する、強力な認証向けのセキュリティ規格を開発してきました。そして、独インフィニオンテクノロジーズは、初のFIDO認定による無線認証トークン向けのBluetooth low energy(BLE)リファレンスデザインを発表しました。一般消費者は、パスワードに追加する形でこれらのトークンを使用することで、モバイルデバイス上のオンラインアクティビティについて、利便性とセキュリティに優れた認証を行うことが可能となります。 

FIDOアライアンスの理事も兼任する、北米インフィニオンテクノロジーズのヨーグ ボルヒェルト(Joerg Borchert)(チップカード&セキュリティ事業部バイスプレジデント)は、次のように述べています。「成功を至ったすべてのオンライン侵害のうち、実に63%が不十分なパスワードの使用に起因します。FIDOの業界標準は、オンラインサービスのセキュリティと使い勝手を同時に向上させる絶好の機会です。インフィニオンがFIDO BLE向けの認定リファレンスソリューションを提供する初の企業となったことを、嬉しく思います。この結果、お客様は自社製品にFIDO規格を容易に実装できます」 

Bluetooth low energyは、認証トークンと、モバイル/無線アプリケーションやUSBポートを持たないデバイスとの接続に理想的な通信プロトコルです。そして、FIDO BLEリファレンスデザインの核となるのが、高速な暗号化処理を実行し、コードをセキュアに保存するインフィニオンのセキュアエレメントです。本リファレンスデザインは、FIDO対応の認定を取得しており、ネットワーク型セキュリティデバイスのメーカーは、BLEトランシーバを自社で選択し、FIDO Universal 2 nd Factor(U2F)規格を容易に実装できます。 

FIDOアライアンスのU2F規格は、公開鍵暗号を使用し、オンラインのログインサービスにニ要素認証を実現します。FIDOアライアンスの創設メンバー兼ボードメンバーであるインフィニオンは、こうした規格の策定に向けて、他のFIDOメンバー企業と緊密な連携を行って参りました。FIDOはすでに、Google、DropBox、GitHubなどの企業によって実装されています。組み込みセキュリティソリューションのリーディングサプライヤーであるインフィニオンは、U2F USB、U2F NFC、U2F BLEの規格に対応したリファレンスデザインを通じ、FIDOの実装を加速します。詳細については、  www.infineon.com/fido をご覧ください。

インフィニオンは、スマートでセキュア、電力効率に優れたモノのインターネット(IoT)を実現します。センサ、コントローラ、パワーコンポーネント、セキュリティソリューションは、コネクテッドカー、産業向け、スマートホームなど、すべての主要IoTアプリケーションの構成要素です。業界最高水準の半導体技術と自動車、エネルギー、セキュリティの各市場のシステムへの理解を通じ、インフィニオンは、持続可能なIoTの成功実現に向けお客様を支援しています。詳細については、  www.infineon.com/iot をご覧ください。

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INFCCS201606-066

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  • Joerg Borchert, Vice President of the Chip Card & Security Division at Infineon Technologies Americas Corp. and Board Representative in the FIDO Alliance
    Joerg Borchert, Vice President of the Chip Card & Security Division at Infineon Technologies Americas Corp. and Board Representative in the FIDO Alliance
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