インフィニオン、安全性が高く超高速の非接触取引に向けた新しい決済プラットフォームを発表

Market News

2015/11/16 | マーケットニュース

2015年11月16日、ミュンヘン(ドイツ) 

独インフィニオンテクノロジーズは、非接触決済の取引の性能と安全性を向上させたセキュリティコントローラの新しい「SLC 32P」ファミリーを発表しました。このファミリーは、データ処理速度を15倍に高速化します。支払機能の付いた決済カードや、ウエアラブル機器、非接触トークンのメーカーは、MasterCard(マスターカード)が2016年1月以降に義務付ける要件を満たすことが可能になります。データ処理の高速化は、非接触アプリケーションの鍵となります。これは、ユーザー体験を向上させ、非接触チケットのインフラを使って決済カードでの支払いを受け付けるロンドン交通局(TfL)などの運輸事業者に対する必須の条件となります。 

この技術的な飛躍により、インフィニオンは、決済ソリューションにおけるリーダーシップを強化します。今回の新しい決済プラットフォームは、多くの点で、スマートカードや機器のメーカーに利益をもたらします:

- 決済の多くの仕組みによって義務付けられた基準を十分に下回る時間でEMV取引を処理する決済カードの開発を可能にします。EMV規格は、半導体チップベースのカードで決済するための技術規格を最初に作成した Europay (ユーロペイ)、 MasterCard (マスターカード)、 Visa (ビザ)の間で合意した統一規格で、3社の頭文字を取っています。マスターカードは、自社のブランドの下で発行された非接触型製品に対するカードの処理時間を300ms以下にするように要求しています(出典:MasterCard Contactless Performance Requirement Application Note No. 7)。SLC 32P製品ファミリーは、100 MHzで動作するので、現在のソリューションよりも3倍高速に情報を処理します。データ処理は15倍に高速化することができます。

- 65nmのプロセス技術に基づく新しいセル構造と組み合わせたインフィニオンのSOLID FLASH™技術は、新製品の市場投入までの時間を半分以下に短縮します。

- 今回の新しい決済プラットフォームは、高速化に加えて、市場で現在入手可能なソリューションと比べて、セキュリティ上の大きな利点を提供します。半導体チップのアーキテクチャは、アナログのセンサーベースの技術よりも攻撃を受けにくいデジタルセキュリティ技術に基づいています。この新しい部品は、内部の暗号化と包括的な誤り検出を提供するので、決済の資格証明情報に対して最先端の保護を提供します。

- 決済プラットフォームSLC 32Pは、非接触だけでなく、接触ベース、およびデュアルインタフェースの決済アプリケーションにも対応し、徐々にインフィニオンのSLE 77製品ファミリーを置き換えるでしょう。SLC 32Pのサンプル出荷を始めました。認証された製品は、2016年以降から大量生産する予定です。デュアルインタフェースカードの生産を大幅に単純化するインフィニオンの革新的なCoil On Moduleパッケージのソリューションの利点も備えています。 

詳しい情報は、  www.infineon.com/paymentで入手できます。

インフィニオンは、フランスのパリで11月17日~19日に開催されているCartes Secure Connexions 2015のホール3ブース3E004でスマートカードやネット接続されたアプリケーション向けのセキュリティソリューションを展示しております。

Information Number

INFCCS201511-009

Press Photos

  • The new SLC 32P family of security controllers increases performance and security of contactless payment transactions.
    The new SLC 32P family of security controllers increases performance and security of contactless payment transactions.
    Infineon_Payment

    JPG | 301 kb | 1500 x 1001 px