インフィニオンのチップカードICのセキュリティ技術が世界で最も厳しいテストに合格

2006/01/04 | マーケットニュース

独インフィニオンテクノロジーズは、同社のセキュリティアプリケーション向けの先進的なマイクロコントローラICである「66PE」ファミリが、チ ップカードICとしては世界で最も厳しいテストに合格したと発表しました。今回テストに合格したのは、高 セキュリティの決済や認証アプリケーションに向けた66PEファミリの接触型16ビットセキュリティマイクロコントローラの8製品すべてと、イ ンフィニオンが電子パスポート用に開発した非接触型インターフェースのセキュリティコントローラです。
半導体チップとしては最も高いセキュリティレベルの国際標準であるCommon Criteria EAL5+(Evaluation Assurance Level 5 Plus)に 準拠したセキュリティメカニズムの認定を受けるには、世界で最も要求事項の厳しいテストに通らなければなりません。インフィニオンのセキュリティコントローラは、ドイツ連邦情報安全局(Bundesamt fur Sicherheit in der Informationstechnik, BSI)による数ヶ月に渡る徹底的な評価とテストを受けました。BSIは独立した専門的国家機関で、評 価プロセス全体の管理と監視を行い、国際的に認識されているCommon Criteriaの認定を発行します。

セキュリティ・レベルEAL 5+は、マイクロコントローラとしては最高の認定レベルです。関係機関はテストの対象となる製品の開発資料すべてを閲覧でき、最 新の科学的所見に基づく綿密なテストの数々によってセキュリティ機能の有効性を検証します。BSIはこれらの作業を国際的に認識されている「BSI-PP0002」プロテクションプロファイルを使って行います。こ れにより、理論的にもラボのテストそのものにおいても、チップカードに対する現実的な攻撃のシナリオすべてを考慮に入れることができます。

「ICカードやセキュリティのアプリケーション向けチップにおいて、セキュリティはインフィニオンにとって開発が始まった瞬間から重要な要素となります。私たちが目指すのは、最先端のチップを開発し、 後に保存されるデータにとって最大限のセキュリティを保証するセキュリティメカニズムを継続的に検証することです」と、インフィニオンのマーケティング・シニア・デ ィレクタでセキュリティ&チップカードIC事業ユニットの責任者であるインゴ・スーゼミールは述べました。

セキュリティの認定は、インフィニオンの電子パスポート向けチップとOSが最高のセキュリティレベルであることを確認

インフィニオンは現在、セキュリティチップとオペレーティングシステム(OS)で構成されるセキュリティ認定を受けたシステムを、電子パスポート向けに供給している数少ないメーカーの一社です。す べての電子パスポートには、その他の条件に加えて同様のOSが必要であり、これにより認可されたリーダ機器だけがチップに保存された所有者に関する暗号データを読み取ることができます。ヨ ーロッパで電子パスポート向けのチップを供給するライセンスを得るには、Common Criteria EAL 5+の認定は必須となります。
BSIによると、電子パスポートに使用されているインフィニオンのセキュリティコントローラ「SLE66CLX641P」はCommon Criteria EAL5+の要件を満たしており、O SはEAL4+の要件を満たしています。OSは国際民間航空機関(ICAO)の国際標準のすべての仕様と、2005年2月に欧州委員会によって発行されたEUのパスポートの仕様、さ らにアメリカ合衆国がビザ免除の国に対して発行した要件を満たしています。

セキュリティ認定とは何か

チップ内のすべてのセキュリティメカニズムは、それぞれがお互いに厳密に適合していなければなりません。攻撃の可能性に対して、最大限の防御を提供する必要があるからです。Common Criteria EAL 5+のようなセキュリティ認定の目的は、この防御のレベルを定義することにあります。一律に定義されたグローバルな評価の枠組みにもとづき、半導体メーカーとその顧客は、テ ストを受けたチップのセキュリティコンセプト全体の強度について、目標とする評価を決めることができます。
Common Criteria EAL 5+の認定を受けたインフィニオンの「66PE」ファミリのセキュリティコントローラ製品は以下のとおりです。< /div>チップ内のすべてのセキュリティメカニズムは、それぞれがお互いに厳密に適合していなければなりません。攻撃の可能性に対して、最大限の防御を提供する必要があるからです。Common Criteria EAL 5+のようなセキュリティ認定の目的は、この防御のレベルを定義することにあります。一律に定義されたグローバルな評価の枠組みにもとづき、半導体メーカーとその顧客は、テ ストを受けたチップのセキュリティコンセプト全体の強度について、目標とする評価を決めることができます。 Common Criteria EAL 5+の認定を受けたインフィニオンの「66PE」フ ァミリのセキュリティコントローラ製品は以下のとおりです。
 
  • SLE66CX680PE
  • SLE66CX360PE
  • SLE66CX162PE
  • SLE66CX80PE
  • SLE66C168PE
  • SLE66C84PE
  • SLE66C44PE
  • SLE66C24PE
    上記製品の他に、電子パスポートと電子IDカード用に開発された非接触型コントローラ「SLE66CLX641P」もあります。 

    インフィニオンのチップカード&セキュリティIC製品については、以下のウェブサイトをご参照ください。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自動車・産業・マ ルチ市場や通信アプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューションと、メモリ製品を供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、アジア太平洋地域ではシンガポール、そ して日本では東京の各子会社を拠点として活動しています。2005会計年度(9月決算)の売上高は67億6,000万ユーロ、2005年9月末の従業員数は約36,400名でした。インフィニオンは、フ ランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。インフィニオンについての情報は次のURLをご参照ください:
本社サイト: http://www.infineon.com

Information Number

INFAIM200601.012