サムスン電子がIBM、チャータード、インフィニオンの次世代半導体ロジック・プロセス開発に参画

2004/03/08 | マーケットニュース

サムスン電子が、IBM、チャータード・セミコンダクター、インフィニオン・テクノロジーズが行っている戦略的半導体技術の共同開発に参加します。4社は、当初は65nmテクノロジーに集中し、長 期的には45 nmプロセスの開発も視野に入れています。

今回の技術提携は、次世代ロジック技術のテクノロジー上の設計点を強化し、CMOSロジック・プロセスに対する業界共同のプラットフォームを提供することになります。

共同開発は、2003年7月から稼動している米国ニューヨーク州イースト・フィッシュキルにあるIBMの300mmアドバンスト・セミコンダクター・テクノロジー・センターで行われます。各 社は共同開発したプロセスを各自の製造設備に導入することが可能です。

サムスン電子の半導体総括社長である黄昌圭(ファン・チャンギュ)は、「サムスンは、テクノロジーやそれを支援するサービスを強化し、先端技術のマーケット・ア プリケーションを加速させるすばらしいパートナーシップの一員となれることを嬉しく思っています。このアライアンスは、ナノスケールのCMOSロジック・プロセスのテクノロジー基盤を作成し、お 客様に幅広い次世代ロジック・プロセス技術を提供する予定です」 と、語りました。

インフィニオンの取締役副社長兼最高執行責任者のアンドレアス・フォン・チッツェビッツは、「当社は、サムスンが強力な新しいパートナーとして加わったことを歓迎するとともに、今 までよりもさらに強力になった、技術ロードマップを未来へと推し進めるこの提携に期待を寄せています」と、語りました。

別個の契約に基づき、サムスン電子はIBMから90nm CMOSロジック・テクノロジーのライセンス供与を受けることができます。サムスンは、HDTV、DVDP、モバイル・ア プリケーションなどの自社の高密度システム・オン・チップ(SOC)製品群にIBMのロジック・テクノロジーを導入する予定です。サムスンのSOCビジネス・インフラを通してこの先端ロジック・テ クノロジーはサムスンの社内および社外ユーザーに提供され、IBMベースのテクノロジー活用の幅が広がります。

IBMシステムズ・アンド・テクノロジー・グループのジョン・E・ケリー(テクノロジー担当シニア・バイスプレジデント&グループ・エグゼクティブ)は、「当社の名だたるパートナーに、世 界的なテクノロジー・リーダーであるサムスンが加わったことにより、ニューヨークにあるIBM半導体施設は世界のシリコン研究開発の専門センターとなります。当 社のパートナーであるチャータードおよびインフィニオンとともに、サムスンの参加を歓迎します。私たちは共同で、お客様に一貫性のあるチップ製造法と複数の供給源を提供するグローバル・テクノロジー・プ ラットフォームを作っていきます」と、語りました。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFCPR200403-050