シーメンスICNがDSLAMシステムにインフィニオンのADSLチップセットを採用

2002/12/11 | マーケットニュース

通信システム用ICのリーディングサプライヤである独インフィニオンテクノロジーズは、シーメンスICN(Information and Communication Networks)が 同社DSLAM(DSLアクセス多重装置)システム「XpressLink」の高性能ADSLラインカードに、インフィニオンのADSLチップセット「Geminax」の採用を決めたと発表しました。

ブロードバンド・アクセスシステムのベンダは、「Geminax」チップセットを利用することにより、データ専用および音声/データ統合サービス用のADSLラインカードに対して、総 合的なトランシーバ・ソリューションを提供することができます。極めて高い柔軟性と、最先端のデータ伝送速度およびループ長を兼ね備えた当チップセットは、A DSLラインカードの大量生産と国際展開にとって理想的なソリューションです。

シーメンスICNのアクセス・ソリューションズ担当副社長 ヘルマン・ロドラー博士は、「インフィニオンの高集積ADSLチップセットにより、当社は、コスト、ス ペースおよび性能面での厳しい仕様を満足する、64チャネルADSLデータ専用ラインカードを実現することができました」と、語りました。

インフィニオンのクリスティアン・ヴォルフ(有線通信グループ担当副社長兼アクセス事業ユニット・ゼネラルマネージャ)は、「 DSLAMシステムの世界的なリーディングサプライヤであるシーメンスICNが、大 きな需要を持つXpressLinkシステムにインフィニオンのADSLソリューションGeminaxを採用したことを大変嬉しく思います。同社によるGeminaxチップセットの選定は、当 社の製品ロードマップに対するさらなる確証となり、ADSL、SHDSLおよびVDSLソリューションを提供するxDSLサプライヤとしての当社の市場実績の拡大につながります」と、語りました。

「Geminax」チップセットは、ADSLデータ専用サービス、ADSL音声/データ統合サービス、旧来電話サービス(POTS)の各チャネルに対して、プログラマブルな単一のハードウェア・プ ラットフォームを提供します。当チップセットは、ADSLおよびADSL2データリンクに関する ITU(国際電気通信連合)ならびに地域レベルの諸仕様をすべてサポートしています。「Geminax」はまた、今 後のADSL+標準へのシームレスな移行を可能にするので、機器メーカーは単一のラインカードで国際展開を行うことができます。

インフィニオンについて

インフィニオンテクノロジーズ(Infineon Technologies AG)は、ドイツのミュンヘンに本社を置き、自 動車および産業分野や有線通信市場のアプリケーションへ向けた半導体およびシステムソリューション、セキュア・モバイル・ソリューション、メモリ製品などを供給しています。米国ではカリフォルニア州サンノゼ、ア ジア太平洋地域ではシンガポール、そして日本では東京を拠点として活動しています。2003会計年度(9月決算)の売上高は61億5,000万ユーロ、2003年9月末の従業員数は約32,300名でした。イ ンフィニオンは、フランクフルトとニューヨークの証券取引所に株式上場されています。

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INFCOM200212.032 e

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  • Infineon Technologies Geminax ADSL Solution Chosen by Siemens ICN for its XpressLink DSLAM
    Infineon Technologies Geminax ADSL Solution Chosen by Siemens ICN for its XpressLink DSLAM
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